女子高哀歌

2024年07月10日

仮屋 心結(かりや みゆ)JK2 17歳

本宮 唯香(もとみや ゆいか)JK2 一浪後、JK1を1回ダブリ、JK2を1回ダブリ 20歳


仮「ねね、ゆいか?一緒に帰ろ?」

本「うん、いいよぉ。」

仮「どっか寄る?」

本「うーん、相席居酒屋?」

仮「私入れないよ。」

本「あ、そっか。」

仮「来週の修学旅行の買い物行かない?」

本「あ、いいね?どこいく?」

仮「うーん、バイト代少ないしなぁ。精々行けてもイオンか、ららぽかなぁ…。」

本「洋服は制服だし、うちの家計は火の車だし、しまむらじゃだめ?」

仮「しまむらかぁ…。イオンにないかなぁ?」

本「イオンにしまむらないと思うよ。」

仮「あ、じゃあさ!真ん中とってアリオは?」

本「まぁ、そこならいいかな?」

仮「決まりね!」

本「あ、一回家に帰っていい?」

仮「え、まぁ近いしいいけど…。」


(帰宅後)

本「お待たせ。」

仮「おかえ…り?その子だれ?」

本「ん?私の子。」

仮「私の子って…いくつ?」

本「4歳。」

仮「え?どういうこと?」

本「あれ?言ってなかったっけ?旦那も子供もいるよ?」

仮「学生結婚したのは知ってる。子供いたの??」

本「うん。去年はまだ小さかったから連れていけなかったけど、今年は子供も修学旅行に連れて行こうと思ってさ。」

仮「学校は大丈夫なの?」

本「うん、ボストンバッグに入れてくから平気。」

仮「それ虐待じゃ…。」

本「新幹線とか乗っちゃえばこっちのもんだよ。追い返せないでしょ?」

仮「中々ぶっ飛んでるよね…。」

本「今年って広島から九州方面だったよね?だからこの子に見せてあげたいの。普段、関東平野しか見せてないしね。」

仮「なんか色々規模がでかいな。」

本「そういえばこないだの選挙行った?」

仮「いや、まだ私投票権ないし…。」

本「あーね。そういやこないだ居酒屋行ったらさ、年確されたんだよ。マジムカつかない?」

仮「私まだお酒飲めないし…。」

本「あ、そうだった。みゆ未成年だもんね。」

仮「二十歳にもんまってないしね。」

本「え?成人迎えたらお酒飲めるよ?私飲んでたもん。」

仮「いやいやいやいや、お酒は二十歳からだよ?」

本「まじで?知らなかった!」

仮「なんか知識偏ってるよね…ゆいかって。」

本「みゆがそんなネイルとかしてるからついタメっぽく思っちゃってた。」

仮「ゆいかはネイルやらないの?あ!いいとこあるよ!安くて上手な…」

本「子育てあるからね。」

仮「あ、うん。あ!でもほら!美容院で髪染めたりパーマかけたりさ…」

本「校則で禁止されてるからね…。」

仮「変なとこ真面目なんだよな…。」

本「アリオ着いた!ほら行くよ、樹里亜乃讃智絵素太(ジュリアーノサンチェスタ)。」

仮「じゅりあー…え?なに?」

本「ジュリアーノサンチェスタ。」

仮「どうしてその名前にしたの?」

本「癒しを讃え知恵と美術の才を磨き素直ないい子に育ってほしいから。」

仮「あ、あー…そう。えっと、こんにちはジュリアーノ君!」

本「…。」

仮「あれ?こんにちは!ジュリアーノ君!」

本「あ、ごめん。ちゃんと呼ばないと返事しないの。」

仮「(え、めんどくさ)あ、あー、そうなんだ?こんにちは!ジュリアーノサンチョス君!」

本「名前違うよ?ほら、ジュリアーノサンチェスタ!お姉ちゃんに挨拶して?」

仮「あー…あ、こんにちは。」

本「どこいく?」

仮「え?あ、あぁ。ドンキ?」

本「ドンキもいいけど西松屋行ってもいい?」

仮「あ、うん…。めっちゃ生活感ぱねぇ…。」

本「ちょっと!そっちいっちゃダメでしょ?サンチェスタ!」

仮「略してんじゃん…。」


修学旅行先)

本「ここが広島かぁ…。」

仮「なんかさ、他県に来ると旅行にきたなぁーってなるよねぇー!」

本「ジュリアーノサンチェスタ、もう少しだからね?」

仮「まだバッグに入れてたんだ…。」

本「ちょっと行きたい所あるから自由時間に付き合ってもらっていい?」

仮「え?いいけど、どこいくの?牡蠣でも食べに行く??」

本「ううん。」

仮「じゃあ!じゃあ!広島焼!?」

本「ううん。」

仮「ってどこ向かってるのこれ?」

本「ある意味人生の博物館かな?」

仮「あー、ドームかぁ。教科書でしかみたことないもんね…。」

本「そうだね。」

仮「あ!ねぇねぇ!もみじ饅頭売ってるよ!買ってく?」

本「ううん、持ち込めないからねぇ。」

仮「あ、そっか。でもさ、何か美味しい物食べたいよねぇー!」

本「ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…プハーッ!染みるねぇ…。」

仮「え?それ…。」

本「あーこれ?大丈夫、ノンアルだから。」

仮「ちょっと!ブレザーだからやばいって!どこで買ったの??」

本「さっき駅の売店で。」

仮「なんかもう…うん。」

本「さ、着いたよ。」

仮「ここって…?」

本「広島刑務所。」

仮「え?」

本「私、好きな人がいてさ。ここに入ってるの。」

仮「そ、そうなんだ…。」

本「ちょっとここで待ってて?ジュリタ行くよ。」

仮「それで通じるんだ…。ねぇ、こんなこと聞いたらいけないとは思うけど、何して捕まったの?」

本「結婚詐欺。」

仮「え?」

本「私と結婚してくれるって言うから信じてたのに…。この子、その人との子供なの。」

仮「そ、そっか…。」

本「うん。」

仮「なんか…ごめんね?」

本「ううん…だって…やっと会えるんだよ!こうして刑務所に入れた女の事は忘れないでしょ?ふふふ。さぁ!行くよ!ジュリアーノサンチェスタ!」

仮「え?」

本「パパに挨拶しまちょーねぇー!あと5年くらい会えないからしっかり覚えておくんだよぉー!」

仮「え?なにこの変わりよう…。」

本「みゆ!ちょーっと彼氏に会いに行ってくるね!」

仮「あ…。え?なに?…私…ちゃんとした彼氏作ろ。(発信音)あ、もしもし!今ねぇ広島!うん。え?今から配信?あ、ごめん。でも推しはあなただけだからね!今月のイベントどれくらい投げればいい?」


おしまい

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