悲しい罪
2024年04月13日
セリフ台本です。
「君の父親のジョセフを殺したのは紛れもなく私だ。許しを乞うつもりはない。
その引き金を弾いて、君の憎しみが晴れるなら甘んじて受け入れよう。ただ一つだけ、聞いて欲しい事がある。
もし、私がジョセフを殺さなければ、君の母…私の妹アリシアは君をみごもったまま無実の罪を着せられこの世を去っていた。
それを知ったジョセフは君とアリシアを守るため、刑の執行人である私に身代わりを申し出た。
裁判にてジョセフを有罪とし、私は国に支える者として、執行せねばならなかった。未だにジョセフの最後の言葉が鼓膜に残っている。
「家族を頼む。」それが事実であり、君の父親の真実である事を君には知っていて欲しい。
私の話は以上だ。如何(いか)なる理由であれ、君から父親を奪った咎人(とがにん)である私の命は君に委ねる。」