言霊
2024年07月12日
「この世には「えん」という平仮名に100近くの漢字がある。
延長の延、縁談の縁、円環の円。漢字を誤るとその言葉は大きく意味を変える。
例えば、「えんちょう」とだけ発すると、伸ばす先の「延長」なのか、幼稚園の「園長」なのか。
これは「えんちょう」にする。と言ったとして、先延ばしなのか、それとも何かの役割が園長なのか解りにく
い。
平仮名では伝え難いことを漢字にすることで相手に意味が通じる。
そして、その漢字や言葉には「言霊」が宿る。
折角ここまで説明したし、「えん」について話そうか。人の縁には出会いと別れがあるが、丸い円には始まりも
終わりもない。漢字が違うだけでその意味すらも変わってしまうのはさっき話した通りだ。
ならば、縁というのは人生…いや、地球を丸い円とすれば、ただその関係が終わっただけで同じ円に存在する。
おかしくないか?失恋や離婚、疎遠や喧嘩による縁が切れたとして、地球上には存在する相手。
地球の理(ことわり)に反していると思わないか?
だが、地球にとっては俺たちは1個体の人間でしかなく、人の縁というものそのものが地球の理に反しているん
だ。
いがみ合い、憎しみあい、他にも色んな理由で縁が切れるというが、地球上に住んでいる以上、また再会する可
能性もある。
特にこのインターネットって世界では、現実よりもはるかに遭遇する可能性がある。
インターネットという世界では終わりはあると思うか?NOT FOUND。おそらくここだろう。
だが、何かを得たいからインターネットをする。